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チームビルディングとは?

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チームビルディングとは?
〜「チームビルディング」の本当の意味とは?
目的や3つの手法を詳しく解説〜

【無料レポート】
チームビルディングとは?
「チームビルディング」の
本当の意味とは?
目的や3つの手法を詳しく解説


小濱 亮介
 
 

本記事の著者/小濱 亮介
株式会社シナジー 執行役員

 
2010年、新卒でシナジーに入社し、人材サービス事業に従事。2021年に執行役員に就任。これまでに2,000名以上の転職相談を受けた経験から求職者の視点を取り入れた中小企業の採用戦略を立てることを得意とする。社内で新規事業の立ち上げも5事業ほど行い、自身も2019年に社内起業を行っており代表も務めている。様々な経験から採用戦略、経営戦略、システム構築などのアドバイザーとして活躍しており、10社以上の顧問先を持っている。

「チームビルディングとは何なのか?」


 
 
「チームビルディングを強化したい」、「チームビルディングを頑張りたい」と考えている社長や経営者の方は多いのではないでしょうか。
 
経営者の方に、詳しくお話を聞いてみると、「チームビルディング研修どうしよう」、「チームビルディングアクティビティでどこ行こう」というお声をよく聞きます。
 
経営を長年支援している私たちからすると、「研修やアクティビティだけでチームビルディングはできない」と言い切らせていただきます。なぜなら、研修やアクティビティはチームビルディングの一部に過ぎないからです。
 
本レポートでは、チームビルディングの本当の意味をお伝えし、経営者が行うべきチームビルディングの手法をご紹介させていただきます。

1 チームビルディングとは?


 
チームビルディングとは?

 
「チームビルディング」とは、各メンバーのスキルや能力、経験を最大限に発揮し、目標を達成できるチームを作り上げていくための取り組みを指します。「チームビルディング(team building)」を日本語に訳すと、「チームを作る」という意味です。チームを作りあげていくうえでは、目標に向けてメンバーぞれぞれのスキルや能力を活かしていくことがポイントになります。会社や事業部の目標に向けて、メンバーの持っている力を発揮できるように整備していくことが求められます。
 
また、世の中での「チームビルディング」という言葉の使われ方として、次の意味で定義されている場合があります。
 
「チームビルディング」とは、チームを作るために行うワークやプログラム、今よりも優れたチームを構築するための研修、業務のコミュニケーションといった具体的な方法のこと。
 
私たちはこの定義は「狭義のチームビルディング」と考えております。研修などはあくまでもチームを作り上げるプロセスの1つです。チームビルディングを本気で取り組もうと考えた場合、研修やワークなどを行えばチームが変わると短絡的には考えないようにしましょう。

2 チームビルディングの目的は?


 
チームビルディングの目的

 
チームビルディングの目的は、様々ありますが、最も重要なのは「個人ではやり遂げることのできない大きな仕事を、チームの協力によって成し遂げる」ことにあります。チームとして掲げた大きな目標に向けて、メンバーで協力して進んでいく。そのメンバーの協力状態を生み出すためにチームビルディングが必要になるのです。これこそが、チームビルディングの目的でもありメリットと言えるでしょう。
 
チームを結成してお互いの意見を出し合うことにより、新たな気付きや発見が生まれ、突破口を見い出せます。さらに、チームワークを発揮することでお互いに刺激を与え合い、さらなる向上心を生み出し、これまでに達することの出来なかった高みへと成長させてくれるのです。
組織はいくつもの部門や部署から構成され、多くの従業員によって支えられています。その各部署が専門家のように力が発揮されれば、組織は専門家が集まった集合体となり、強力なチームとなります。ただの人が集まった組織から、究極的なチームへ昇華すれば、組織力の向上に直結することとなります。

3 チームビルディングにおける4段階プロセスとは?


 
チームビルディング4段階プロセス タックスマンモデル

 
チームビルディングは、そのチームの発展度合いから4段階に分類することができると言われています。この「チームビルディングにおける4段階プロセス」を提唱した心理学者のブルース・W・タックマンの名前から取って別名「タックマンモデル」とも呼ばれています。ブルース・W・タックマンは、チームの誕生から成果を出すまでのプロセスを「形成期(Forming)」「混乱期(Storming)」「統一期(Norming)」「機能期(Perfoming)」の4つに分類しました。
 

①形成期(Forming)

チームがつくられたばかりの状態です。どのようなメンバーがいるのかが分からず、緊張や遠慮、不安が生まれます。そのため、お互い本音を出さずに様子見な状態です。チームの目標に向けて、お互いがどのように協力していけば良いかのイメージがないため、チームワークはまだまだ醸成されていない状況です。
 
 

②混乱期(Storming)

メンバー間の意見や主張のぶつかり合いが起きます。本格的に一緒に仕事をしてみるとメンバーそれぞれの考え方ややり方の違いが明らかになります。その結果、メンバー間のすり合わせが必要となっております。
例えば、メンバーからは、「〇〇さんの資料の作り方が気に食わない」、「ゴール達成のイメージや取り組み方が食い違っている」などの声が聞こえてきます。
 
 

③統一期(Norming)

混乱期を乗り越えて、チームの共通規範や役割が出来上がってきます。個人個人の考え方や行動の癖などを理解しあい、自分の役割が分かることで行動に迷いがなくなってきます。チームとしての目標がメンバーにも浸透し、チーム内のルールも定着してきます。その共通ルールや理解が深まることで、個人の持ち味が発揮されるようになってきます。
 
 

④機能期(Perfoming)

チームが機能して求めている成果が生まれます。個人の中に成功体験や型ができ、リーダーからの指示がなくてもメンバーが自律的に動き、成果に拍車がかかってきます。今までは、リーダーがルールや規律を生み出していましたが、機能期では、現場などから改善策などが上がってくる状態になります。

4 チームビルディングの3つの手法


 
チームビルディング3つの手法

 
それでは、具体的にチームビルディングをするのに何をすればよいのでしょうか?
チームビルディングには3つの手法があります。それは、「採用・育成・メンテナンス」の3つです。
 
・会社に合う人財を採用し、チームビルディングを行う。
・社内メンバーを育成し、チームビルディングを行う。
・メンバーをメンテナンスし、チームビルディングを行う。
 
この3つを行うことがチームをつくっていく上で欠かせないものになります。世の中の一般的な「チームビルディング」では、フラフープアクティビティをしたり、マシュマロゲームなどが語られます。それらのチームワークを高めるアクティビティは、あくまでもチームビルディングの中の一部です。特に「育成」を念頭にしたアクティビティになります。本来、経営者が考えるべきチームビルディングは「育成」だけでなく、「採用」と「メンテナンス」も含めたものです。
 
また、組織が大きくなってきたときには、この3つの手法はさらに細分化していきます。その内容は、「人事の6つの役割」として曽和利光氏の書籍『人事と採用のセオリー』の中で詳細に記載されています。人事の6つの役割とは、①採用、②育成、③配置、④評価、⑤報酬、⑥代謝です。チームビルディングを行うために、人事部は存在しています。その人事部の役割は言い換えるとチームビルディングを行う上で欠かせないものになります。
 

チームビルディング3分野 人事の6つの役割

  
チームビルディングの本当の意味を見てきた中で、気になるのはこの3つないし6つのチームビルディングの手法の中で最も大切なのは何なのか?ということではないでしょうか。私たちが数万社という会社をご支援させていただいている中で見えてきた1つの答えが、「結局チームビルディングは"採用"で8割決まってしまう」ということです。顕著な例が、価値観に関してです。価値観が全く自社に合わない人材を採用すると、育成やメンテナンスでどうにかしようにも限界があります。人生すべてで培ってきた価値観を1回、2回の研修やアクティビティで変えることはほぼ不可能です。そのため、採用という手法に8割のエネルギーを注いでもよいということです。

 

5 チームビルディングで見逃しがちな重要な要素


チームビルディング 経営の強化
 
 

チームビルディングを行う上で、重要な要素が「経営の強化」です。いい会社、いい経営の上でこそ、いいチームビルディングが可能です。前章でお伝えしたように、「結局チームビルディングは"採用"で8割決まってしまう」ため、会社に合う人材を採用することが大切になります。そのためには、自分たちが選べる会社になる必要があります。選べる会社になるために欠かせないのが「経営の強化」です。経営の強化というと何かふわっとしていて、何を強化すればよいか分からないという声をいただきます。そんなときに、私たちがオススメしているのが「経営の12分野」を強化することです。
 
経営の12分野では、経営を3つに大きく「商品力・営業力・管理力」に分けます。商品力の中には、「ミッション、商品力の29Cuts・ポジショニング・ブランディング」という4つの経営の要素が入っています。同様に、営業力の中には、「集客力・見込客フォロー・サイレントセールス・CLVマネジメント」という4つの経営の要素が入っています。最後に管理力の中には、「経理財務・チームビルディング・仕組み化・投資とリスクマネジメント」という4つの経営の要素が入っています。3つの経営力× 各力(チカラ)の4要素をまとめて「経営の12分野」と呼んでいます。もちろんここで挙げた要素以外にも経営で必要なものはあります。ただ、この12の要素を意識して、経営を良くしていこうと取り組むだけでも効果は十分発揮されます。実際、弊社のお客様でも1年で対前年比4倍の当期純利益率になったというお話や3年間で売上高が7億円から21億円になったというお話などを伺っています。少しでも気になったという方は、こちらのプレジデントアカデミーの内容もぜひご覧ください。
 
少し、宣伝のようになってしまいました。失礼いたしました。笑
つまるところ、本章で言いたいのは、「チームビルディングを行うための経営の強化の重要性」です。どのような経営の強化方法でも良いので、チームビルディングを見直す際には合わせて経営の強化も取り組んでいただければと思います。
 
 

6 まとめ


 
 
本無料レポートでは、チームビルディングの本当の意味についてお伝えしてきました。「チームビルディング」とは、各メンバーのスキルや能力、経験を最大限に発揮し、目標を達成できるチームを作り上げていくための取り組みのことです。
 
「早く行きたければ、1人で行け。遠くに行きたければ、みんなで行け。」ということわざがあるように、みんなで集まることで本来よりも遠くまで行けるようになります。それがチームをつくる意味です。そして、チームが円滑に、個々人の力を発揮するようにすることが「チームビルディング」です。
 
世の中では、研修やアクティビティのことをチームビルディングと考えている方もいますが、チームビルディングの本当の意味はもっと広い意味を含んでいます。
 
今回は、1つの考え方として、チームビルディングの3つの手法を紹介しました。採用・育成・メンテナンスという3つをチームビルディングの取り組みとして会社でぜひとも取り組んでください。最後に、チームビルディングを行う上で忘れてはいけないのが「経営の強化」です。全ての土台としての経営を疎かにしていては、チームビルディングはうまくいきませんので注意しましょう。
 
本レポートを通し、チームビルディングの本当の意味をお伝えすることで、皆さまの会社のさらなる発展に貢献できることを楽しみにしています。

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